熱帯建築家「ジェフリー・バワ」に学ぶ事
こんにちは、RICHの母です。
いよいよ10月も終わり今年も残り2カ月。
コロナの方はようやく落ち着きを見せてきましたね。
私もやっと名古屋の孫に会いに行ってきました。
子供の成長は早いもので、おしゃべりも上手になり、会話が成立するようになりました。
今回の訪問は、父の命日をあえて選び、母もひ孫の姿を1年ぶりに見せてあげたいと一緒に。
きっと父も一緒についてきたのではないかと思います。
さて今日は建築家について少しお話したいと思います。
日本でも有名な隈研吾氏などは、国立競技場を手掛けたり、最近話題の早稲田大学の村上春樹の図書館の設立でも皆さんが良く知っている建築家です。
今回は私が一度は行ってみたい、宿泊してみたいと思っているスリランカのホテルの建築を手がけた建築家についてお話したいと思います。
★スリランカ絶景建築の神様
その方は・・・スリランカの偉大な建築家「Geoffrey Bawa(ジェフリーバワ)」。
トロピカル建築の第一人者と言われており、スリランカ独自の「文化」や美しい海や山など 大自然を一体化させた建築を次々に創出させました。
彼が亡き現在も、世界中のファンがホテル滞在をはじめ、別邸であったナンバー11の見学や、オフィスを利用したコロンボのザ・ギャラリー・カフェの訪問などを訪れます。
ジェフリーバワに魅了された建築家は多く、自然と融合する建築手法は世界中の有名リゾートに今も影響を与え続けています。
例えば世界的ラグジュアリーホテルブランドの「アマンリゾーツ」は、バワ建築から大きな影響を受けたと言われています。
また、今では世界中で知られている「インフィニティプール」を生み出したのもジェフリーバワなのです。
★バワ建築の魅力
木や岩など取り除かずに、自然に建築に解けこませて一体感を出す斬新な発想が最大の魅力です。
客室だけでなく、ロビーやレストラン、庭、家具などあらゆる場所・モノの一体感に拘り尽くしています。
例えば、建物と外の隔たりを無くし、自然に外へつながっていく開放的な空間を創り上げています。
光や影の影響も計算し、不自然さを嫌い、あらゆる自然が建築物と融合していることに拘っています。
ホテルの至るところにはオブジェなどのアートを設け、ホテルのどこにいても居心地の良さを感じさせてくれます。
ジェフリーバワ自身がお気に入りだった場所には椅子を設置しているホテルも多く、そこに座るとジェフリーバワが見た景色や過ごした時を感じることができます。
またこの椅子はすべて、横に傾いています。
なぜなら、1分1秒でも早く座ることができるようにしてあるのです。
バワのこだわりであり、その椅子からの景色を早く見せたいという熱い想いです。
ジェフリーバワの作品には、言葉では言い表せないほどのスケールの大きな魅力がいっぱいです。
私は、折角スリランカへ行くのであれば、バワ建築に滞在し、自然と建築と人間の融合を肌で感じて見たいと思います。
★日本的センスを感じるバワの個性
バワのデザインしたホテルは、それまでの西洋建築のホテルとは一線を画する独創的な「熱帯建築」。
特徴としては・・・
・熱帯ならではの自然や風土、カルチャーをできるだけ空間に取り入れる。
・屋内と屋外がどこか繋がっているような独特な開放感。
・どこか和のテイストともとれるシンプルで直線的なデザインや借景。
・光と影の利用。
・シンボライズした樹木の配置。
それは、いわゆる外から内を隔絶する西洋的建築からは全く別で、どこか日本の「わび さび」「茶室」「盆栽」的な精神を感じることがあります。
1980〜90年代、精力的にホテルデザインをしているバワ。
1970年開かれた大阪万博のセイロン館はバワのデザイン。
もしかしたら、バワは日本からも何かインスパイアされたものがあったのかもしれない・・・
そんな妄想をしてしまいます。
★現代に通ずるデザインポリシー
バワの作品群は、そのコンセプトが現代にぴったりフィットしていると思います。
様々な国のミックスカルチャー。
その場所に元からある自然の風景や植栽を利用したエコロジー
ストーリー性のあるフォトジェニックなデザイン
実際バワの作品の中にいると、「一体わたしはどこにいるんだろう?
」と思う事があると言います。
スリランカにあって、西洋でも東洋でもない、バワ独自の美学です。
コロナ禍での「家」の存在意義も大きく変わりました。
このバワ建築のような家求めるようになってきたのではないでしょうか。
自然との融合、内と外を仕切るのではなくつながる関係性。
今、私たちは新たな「家」をご提案しなければいけなくなってきています。
偉人に学ぶべきところをきちんと学ぶ、知る事を大切にしたいと思います。
今回、このバワ建築、スリランカについて知るきっかけになったのは、NHKの「世界はほしいものにあふれている」と言う番組からです。
ふとした時間に、こんな番組に出会うと新しい発見がありますね。
本日と明日の2日間、当社現場監督の自邸「予約制見学会」を開催しています。
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