小上がりの和室ってどうなの?

こんにちは、RICHの母です。
連日の猛暑日や真夏日に、既に夏バテ気味になってる母です。
皆様は大丈夫でしょうか?
日本全国を見渡すと、37℃なんてとんでもない気温が。体温越えですよね。
こんな中でのオリンピック開催。コロナ感染拡大も懸念されてはいますが、この暑さも半端なくて、テレビ観戦と言えども熱中症には要注意ですね。
昨日は現場巡回もあり、帰宅後は速攻・・・乾杯!! グイグイっといっちゃいました。
さて今回は、小上がりの和室・・・最近は畳コーナーのご要望が多いので、ちょっと考えてみようと思います。
最近はリビングと併設した和室や畳コーナーを設けることが多く、昔なら独立している客間として利用していたのに対して、普段使いの和室となっています。
しかし、スペースとしては確保できるので、扉などのあらかじめ個室となる工夫をしておけば、客間に変身します。用途の多い空間として重宝しますね。
★小上がりの和室って?
小上がりの和室とは、文字通り床を高くして小上がりにして、リビングなどの床よりも一段高くなった和室の事を言います。
最近は個室としての利用をあまりしない方は、小上がりの畳コーナーとしての呼び名も浸透しています。
★メリット
小上がりの和室のメリットとしては・・・
➀段差が付くことでLDKに馴染む和室となる(視線がそろう)
➁段差に座るなどソファや椅子代わりに使える
➂1つの空間としてのメリハリができる
➃床下収納を作ることができるので、収納が増える
があげられます。
それでは、具体的に見ていきたいと思います。
➀段差が付くことでLDKに馴染む和室となる
LDKともなるとダイニングでは椅子、リビングではソファといった具合に、床に直接座る和室とは視線の高さのずれが出てきます。
実際に生活を始めると、和室でゴロゴロしている視線にダイニングテーブルが入ったり、
テレビを見ようとしても、見上げ体制になってしまうこともあります。
意外とストレスを感じるんですね。という事は、住みにくい空間になってしまうという事なんです。
小上がりにすることで、一段高くなるため、和室に座った時にソファに居る人や、ダイニングテーブるに居る人と視線の高さが同じになり、ゴロゴロしていても圧迫感はなくなります。
➁段差に座るなどソファや椅子代わりに使える
段差に腰掛けられるというのが、人気の大きな理由の一つです。
小上がりの段差が、椅子やソファの代わりになってくれるんですね。
テレビを見たり、ソファに居る人と会話をしたり、ちょうどいい腰掛に早変わりです。
また、この段差を利用しての掘りごたつもなかなかオシャレです。
最近ではカウンターを設けて書斎やスタディスコーナーにする方も増えています。
ダイニングテーブルの代わりにすることもできます。
コロナ禍でのテレワークも、小上がりでのスペースがあると安心です。
小上がりの使い方は工夫によって様々あります。
どのように利用したいか?どんな空間として活用したいか?によって、段差の高さを考えることが重要。視線を合わせたいなら、椅子の高さの45cmがいいかもしれませんが、上り下りするには少し高い高さです。
腰掛けての上り下りが必要という事も考慮しましょう。
➂1つの空間としてのメリハリができる
小上がりにすることで空間にメリハリがつくのも、小上がり和室のメリットです。
同じフロアーにある床の高さが変わることで、空間にメリハリがつきます。
最近のホテルや旅館などでもこの手法を使って、落ち着く空間づくりをしています。
もともと和室は座る空間なので、天井高が高すぎるとバランスが良くないので、抑えるためにも小上がりにすると落ち着きます。
➃床下収納を作ることができるので、収納が増える
小上がりの和室は段差部分を利用して、引出をつくる事ができます。
特にLDKは収納スペースが欲しい場所ですが、狭くなるのもちょっと・・・というときには便利な部分になります。
場所的には低い位置になるので、お子様の利用も可能です。おもちゃ箱としてしつけにも役立つ収納として活用する方もいらっしゃいます。
また、レールを付けて引出にするパターンの他に、それ自体を自由に移動出来るように小さなタイヤ(コロ)を付けることもできます。
LDKと隣接している点からいえば、移動させるとなると、収納する物の重さにも制限ができますし、そんなに移動させることもないかと。引出タイプの方が使い勝手がいいかと思います。
収納にするとなると、高さ的には最低30㎝必要となり、40㎝あればそれなりの余裕も出てきますので、高さに関しては、何を収納するのかをあらかじめ決めておくといいですね。
★デメリット
デメリットとしては・・・
➀段差があるのでバリアフリーにはならない
➁小さな子供には段差が危ないことも
➂費用がかかる
➃外観のバランス(窓の位置)に注意
それでは具体的に見ていきましょう。
➀段差があるのでバリアフリーにはならない
将来の話ですが、寝室にしようとした場合は、バリアフリーにはなりません。逆に段差が邪魔になってしまうこともあります。リフォームなどの際に変更したり、手摺工事で解消しましょう、
また、最近のお掃除ロボットのルンバ等をLDKで使用していても、段差があるので使用不可。別にお掃除はする必要が出てきます。
ライフスタイルが変更になっても使い勝手が良くしておきたいか?ライフスタイルに合わせて変更していくか?きちんと決めておく必要はありますね。
あと、段差の高さに関しても収納スペースは要らないから、少しだけ小上がり・・・これはあまりお勧めしません。空間のメリハリはつくかもしれませんが、躓くことがあり危険度が増します。段差としては20㎝くらいは付けて、きっきり認識できることが重要です。
➁小さな子供には段差が危ないことも
小さなお子様で、まだハイハイしかできない場合や、歩き始めたばかりのころだと、段差から落ちてしまうことがあり、危険です。
寝返りをうつ時期になってからしばらくは、お子様を一人にせずに常に目の届くように心がけて使用してください。
➂費用がかかる
普通の和室に比べて、一段高くする分費用が必要となってきます。
ほとんどがオプション工事なので、金額に関しては十分に確認してください。
特に、収納を付ける付けないでは、大きく変わります。
金額を確認した上で、小上がりにするかどうかを判断することをお勧めします。
➃外観のバランス(窓の位置)に注意
小上がりの和室が道路側に面している場合、小上がりの段差の分だけ窓の位置が高くなり、外観のバランスが崩れることがあります。
また、その窓が掃き出し窓である時は、ウッドデッドデッキなどの足場がないと、外に出る際に危険です。
小上がりの和室は高さが違う分だけ、窓の位置が変わって、外観や外構に影響が出る場合があります。
★小上がりの和室があう?あわない?
このあうか?あわないか?に関しては、和室の広さが大きく関係してきます。
例えば、4.5畳くらいやそれ以下なら、小上がり和室にした方が断然空間に馴染むようになります。特に、畳コーナーにした方が良いケースがほとんどです。
一方、広い和室の場合は小上がり和室にすると、面積に対して天井が低い部分の割合のバランスで圧迫感を感じることもあります。
また、和室に居る人とLDKに居る人の距離が離れるので、特に小上がりにしなくても、圧迫感を感じないので、小上がりにするメリットが少なくなります。
また、ダイニングテーブルやソファを置くかどうかによって、生活の重心の高さ設定で小上がり和室が合うかも分かれてきます。
LDKで床に座る生活をするのであれば、和室もフラットの方がバランスが良くなりますし、リビングを1段下げる場合も距離感が近くなります。
その他、小上がり和室にする場合に配置が問題です。
小上がりにした角の部分が生活するうえで、邪魔にならないかも重要なチェックポイントです。
小上がり和室は段差が魅力である反面、デメリットになる場合もあるので、段差によってどれだけ魅力的になるかを検討することが、あうか?あわないか?を判断することにつながります。
それぞれのご家族のライフスタイルに合った小上がり和室の提案は、RICHアビリティにお任せください。注文住宅ならではこその細かいご要望を取り入れ、オシャレで使い勝手の良い提案をさせていただきます。