高機密・高断熱ってなに?
こんにちは、RICHの母です。
3月ももう終わりますね・・・早い!!
金沢の桜の開花宣言は3/23木曜日でした。
毎年早くなっている気がします。
コロナ感染拡大から3年。
金沢港の金沢クルーズターミナルも
完成直後の影響があり、
なかなか外国客船も寄港せず
静かな時間を過ごしましたが、
今年は40隻以上の寄港が予定されているとか・・・
恥ずかしながら、私もつい最近まで行ったことが無く
先日母と夕暮れに訪問。
海上自衛隊「のと」が停泊している港を眺めながら
お洒落なイタリアンを堪能してきました。
さて、今回はご相談に来られる方が
「高気密・高断熱」の家に住みたい!!との事。
そもそも「高気密・高断熱」とは何でしょうか?
実は、2021年4月に「建築物省エネ法」という法律が
「改正建築物省エネ法」へ生まれ変わりました。
その改正によって重要視されるようになるのが、
高気密と高断熱なんです。
★「高気密・高断熱」がこれからの家づくりのポイントに
省エネ基準を満たすには
「高気密・高断熱」を意識したお家づくりをする必要があります。
高気密・高断熱のお家は、
精度の高い建築材や断熱材、気密テープなどを使い断熱性能を高め、
できるだけ隙間がないようにつくられるのが特徴で、
一般的な住宅と比べて建築費が高めです。
しかし、コストがかかる分、
部屋の中の温度差が無いなど
生活をするうえでのメリットもあるのです。
★高気密・高断熱住宅のメリット
➀光熱費を削減できる
高気密・高断熱のお家は、室内の空気が外へ逃げにくく、
冬の寒さや夏の暑さの影響を受けることも少なくなります。
エアコンや暖房器具などを使用しても
最低限の稼働で済むので、
光熱費を削減できるわけです。
➁快適に暮らせてヒートショックの予防にもなる
さらにお家全体の温度差が少なくなるので、
ホテルのような快適空間を実現させることができます。
冬場に廊下や洗面所、トイレなどが
寒いと感じることも少なくなるでしょう。
急激な室温差が原因となって発症する
ヒートショックのリスクも軽減されます。
➂掃除の負担を減らせる
お家全体の温度差が少なくなることで、
実は掃除の負担を減らすことができるのです。
室内の壁表面温度が均一だと、
空気の対流による静電気が発生せず、
壁にホコリが付きにくくなります。
天井近くの壁などはホコリを取るのも一苦労で、
放っておくと黒ずみになってしまうことも。
それらを取り除く頻度を大幅に減らせます。
★高気密・高断熱住宅のデメリット
➀壁内結露のリスクが高まる
一方で、高気密・高断熱のお家にはデメリットや注意点もあり、
そのうちのひとつは壁内結露のリスクが高まること。
壁内結露は、壁に断熱材を入れる際、
柱と断熱材の間に小さな隙間ができることで
発生しやすくなります。
この作業は手作業でおこなう必要があり、
どうしても施工ミスが起きやすいので、
リスクを最小限に抑えるためにも、
高気密・高断熱のお家づくりに慣れている工務店に
施工を依頼しましょう。
➁ハウスダストへの対策が必要
外気の影響を受けにくいということは、
裏を返せば室内に空気がこもりやすいということです。
デメリットとして、
発生したハウスダストが
室内に長時間留まる可能性があります。
とは言え、2003年以降に建てられた住宅には
24時間換気システムの設置が義務付けられるようになりましたので、
意図的にこの換気システムを停止させなければ問題ありません。
★高気密・高断熱住宅を建てる際のポイント
➀主な断熱工法は「外断熱」と「内断熱」の2種類
一般的に良く使われている断熱工法は、
お家の外側を断熱材で覆う「外断熱」と、
お家の内壁や床、天井などに断熱材を敷く「内断熱」の2種類です。
安価に施工できるのは「内断熱」ですが、
断熱効果が高いのは「外断熱」です。
ただ「外断熱」の工事は手間がかかることから
施工コストが高くなりますし、
工事監理の不十分な施工をされると施工ミスが生じやすく
結露やカビが発生する原因になるので注意が必要です。
➁窓を高気密・高断熱仕様にする
気密性と断熱性を高めるためには、
窓も重要なポイントです。
断熱性能が高いサッシを付けるなどして、
窓の外から入る空気を極力減らしましょう。
最近では「Low-Eガラス」というガラスを使った断熱効果の高い窓が、
住宅の施工に多く使われるようになりました。
➂凸凹の多い間取りは避ける
冷暖房の効率を良くするため、
凸凹の多い間取りは避けた方が良いでしょう。
複雑な間取りの部屋は、空気のたまりができやすく、
冷暖房の風がすみずみまで届きにくいので、
せっかくの高気密・高断熱の効果を発揮しづらくなってしまいます。
高機密・高断熱と言ってもいろいろです。
細かなところにも配慮がいるとともに、
そもそもの家づくりのスタートから関係することも多々あります。
是非、プロにご相談しながら、
よりよい家づくりを進めることをお勧めします。