どこまで必要?地震に強い家。
こんにちは、RICHの母です。
GW明けの最初の週末、何となく初夏の香りが・・・
さて、この週末はGWでの家族会議を沢山されて、
話題豊富な打合せの予定のアビリティギャラリー。
そんな中での話題を一つ取り上げて、今日はお話します。
テレビを見ていると「緊急速報」で流れるのが、
かなりの頻度で地震速報。
やはり、10年前の東日本大震災やそれ以前の阪神・淡路大震災が
日本人としては忘れられない記憶となっています。
そんな地震大国の日本でマイホームを建てるとしてたら・・・
やはり地震に強い家を建てたいと思うのはもっともな事。
でも、
耐震性能って何を基準に検討すればいいの?って話。
【耐震性能の基準となるのは?】
地震が起こった時、建物がどれくらい耐えられるのか?
その基準の一つに「耐震等級」があります。
国の法律に基づく指標という事で、
耐震等級で住宅の耐震性能を表しています。
➀耐震等級1 建築基準法の耐震性能を満たす水準
数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
数十年に一度発生する地震(震度5程度)には住宅が損傷しない程度
➁耐震等級2
耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる性能・耐震強度の水準
「長期優良住宅」では、耐震等級2以上が認定条件
災害時の避難場所として指定される学校などの公共施設は、耐震等級2以上の強度をもつことが必須
➂耐震等級3
耐震等級1.5倍の地震力のに耐えられるだけの性能・耐震強度水準
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも高いレベル
一度大きな地震を受けてもダメージが少ないため、地震後も住み続けられ大きな余震が来ても安全
災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署などが該当
【耐震等級2、3の家を建てるには】
・壁を強化・・・筋交いを入れる、構造用合板や体力面材を使用す る
・床と屋根を強化・・・床に構造用合板を張る。軽い屋根材を使い、揺れにくくする
・柱と梁の接合部を強化・・・接合金物を取り付ける
・基礎を強化・・・べた基礎で、コンクリートを厚くする
・梁の強化・・・集成材など強度の高い材料を使う。金物工法によって木材の加工を減らす
※壁を増やしたりすれば、当然、プランやデザインに制限が出てきますし、コストも上がります。
【耐震等級は誰が決める?】
法律上は等級1、すなわち建築基準法を守ればよく、等級2、3は任意の基準。
注文住宅の場合は、家を建てる方の希望に応じてくれます。
(メーカーや工務店が自社基準で決めていることも多いです)
【耐震基準のポイント】
➀建物は軽い方が耐震性がある
➁耐震の諦である耐力壁の量は、多い方が耐震性がある
➂耐力壁や耐震金物は、バランスよく配置されていなければいけない
➃床の耐震性能(水平構面)についてもしっかり検討する
ここまで、耐震等級についてお話してきましたが、
耐震等級だけではなく、耐震性能を比較するうえで大事なことがまだあります。
【偏心率の重要性】
今までの話で、建物の耐力壁の壁量が関係しているのはわかっていただけたかと。
ところが、建物の地震の強さには、壁量だけではなく、
耐力壁をバランスよく配置することも重要なんです。
どんなに強い壁で家を建てても、壁が片側に偏っていたら、グラグラで安定せず倒壊しやすい。
何となく想像していただけたでしょうか?
この耐力壁がバランスよく配置されているか?を判断するのに「偏心率」が用いられます。
偏心率は・・・
建物の重さの中心である「重心」と、
建物の強さの中心である「剛心」の距離によって、
地震時の建物の揺れにくさを示します。
重心と剛心の距離が近い(=偏心率が小さい)ほど、建物は揺れにくくなります。
耐力壁の壁量が十分であるか?判断する「耐震等級」
耐力壁がバランスよく配置されているか?判断する「偏心率」
これらが、住宅の耐震性能を比較するうえで、覚えておくと便利になります。
RICHアビリテイでは、耐力面材のダイライトを標準仕様として、
火災と地震に強い家づくりを行っておりますので、ご安心ください。